PAPABUBBLE Sendai

2016

パパブブレは、もともとスペイン・バルセロナから生まれた飴のブランドであるが、日本ではショップデザインも含めて大変ユニークなショップとして有名になり、東京を中心に全国展開しつつある。東北での初出店となる今回の店舗では、周囲の店舗に比べてコンパクトな区画であるが、奥行きがあることを活かし、パパブブレの飴のように小さいながらも遊びのある空間を目指した。

「売場の広さを時期によって変化させたい」という施主側の大胆な発想を基に、什器だけでなく間仕切り壁まで可動式とし、壁も様々なアタッチメントが取り付けられるようコンクリートの有孔板を用いた建具としている。建具の開け閉めや壁のデコレーションのインフラは、ショップが季節ごとに様々なイベントをしていくうえで役に立ち、またユニークなショップ空間をつくり出している。インテリアと家具には、鮮やかな飴とは対照的に無機質な材料を使い、パパブブレの代名詞でもある飴をカットする製作風景や、独特な工房の雰囲気を感じられるような店舗とした。またバックカウンターの壁は鏡張りとし、長い奥行きがさらに長く見えるようにしている。