Grillno Restaurant
Site: 埼玉県
Architect: 芦沢啓治建築設計事務所
Project architect: 芦沢啓治 / 平山健太
施工: ファインアーツ 渡辺力也
Photo: 見学 友宙
川口の駅近くにあるカウンターメインの合計26席からなる小さなレストランのインテリアプロジェクト。 オーナーとは、いわゆるおさな馴染みであり、彼がレストランの業界に入ってきたときから、彼が作る料理を食べ、そしてお店作りを手伝ってきた。 今回は、薫製とグリルのお店にしたいということで計画がスタートした。
肉を焼くシェフがよく見えるようにオープンキッチンのプランとし、調理場にそって大きなコンクリートのカウンターを計画している。カウンターのエンドを丸くし、円卓のように3−4人のグループが楽しめるように計画した。この計画は小さなお店の中で人の流れをスムーズにする意図もあった。そのカウンターからオフセットさせる形で長い鉄製の照明をつくっているが、これはカウンターを均一に照らし、お店に軽やかさを生み出している。 カウンター以外には、2人席、4人席を適度な距離感を保ちながら配置し、ソファー席を設け小さな店ながら多くの席のバリエーションが作れるようにと計画した。ゲストは1人であっても、カップルであっても、グループでもしかるべき場所が用意されている。
インテリアの素材は限られたラフな素材によって構成されているが、職人の仕事によって見事に空間の要素として静かに主張している。すこしばかりの緊張感と、ちょっとだけラフさもある素直な空間は彼の考える料理やもてなしとの相性を考えると丁度いい。 さて、オープンは2020年の9月である。丁度コロナが猛威を奮っているタイミングでオープンをさせることは決して生易しい決断ではなかったと思う。オープン間もなく顧客は少しずつ増えていると聞く。長く営業を続けることでファンは増えていくことだと思う。そしてこのインテリアもゲストにとって心地良い居場所に寄与できれば幸いである。
インテリアの素材は限られたラフな素材によって構成されているが、職人の仕事によって見事に空間の要素として静かに主張している。すこしばかりの緊張感と、ちょっとだけラフさもある素直な空間は彼の考える料理やもてなしとの相性を考えると丁度いい。 さて、オープンは2020年の9月である。丁度コロナが猛威を奮っているタイミングでオープンをさせることは決して生易しい決断ではなかったと思う。オープン間もなく顧客は少しずつ増えていると聞く。長く営業を続けることでファンは増えていくことだと思う。そしてこのインテリアもゲストにとって心地良い居場所に寄与できれば幸いである。
Site: Saitama
Architect: Keiji Ashizawa Design
Project architect: Keiji Ashizawa / Kenta Hirayama
Photo: Kengaku Tomooki
Grillno is a small and cosy, twenty-six seat restaurant run by one of my old friends, located only a few minutes’ walk away from Kawaguchi station (one of the largest Tokyo commuter towns).
Since starting his career as a chef, I have been supporting him with the planning of his restaurants (and enjoying eating what he cooks, of course). As Grillno is a restaurant specialising in smoked and grilled dishes, we began by planning an open kitchen and a long concrete counter around the kitchen so that people could enjoy watching the chef cooking while eating their meal. Together with the counter, we designed a long-suspended light made of steel to illuminate the dining area evenly.
We believe that good restaurants can welcome people in many situations - whether you come by yourself, with your friends or family or for a night out. We designed different seating arrangements to maximise the available space: a long counter table with a rounded end so that three to four people can sit around it, tables that seat two or four people, and a sofa seat. With a few rough materials, expertly worked by craftsmen, we tried to achieve a relaxing atmosphere with moments of tension to match the food and hospitality.
When Grillno opened in September 2020, I felt it must have been a hard decision to open due to the COVID-19 situation. Believing that restaurants which offer good cuisine with a comfortable interior can survive this difficult time, we wish this lovely restaurant a bright future.