IFFT AKARI展
IFFT AKARI展 のお誘い。
2013/11/6-11/8
ガラスの作家さんとのお付き合いが多く、また工芸のギャラリー運営などなさりながら、展覧会のプロデュースをされている井上典子さんよりご提案があり、ガラス作家さん9人がIFFT 特別企画ゾーンCreative Resourceに参加されることになりました。そこでのディレクションをまかされている関係で、私に声がかかりまして、9人のガラス作家さんと、デザイナー、建築家との9個のAKARI展を会場内で展示することになりました。
まずなぜ、ガラス作家さんがIFFTに参加するのか?井上さんやガラス作家の井上さん、狩野さんと直接お話をいたしました。ガラスという素材をもっと建築やインテリア空間において使ってもらいたいと感じていらっしゃるようです。
それには私も同感で、鉄、コンクリート、ガラスといった近代において重要な材料であるにもかかわらず私たちはあまりにも画一的な使い方しかしてきませんでした。それはひとえにガラスをどのように扱ってよいのか知らなかった、だれとコラボレーションするべきかを知らなかったということにつきると思います。
もちろん、ガラス屋さんや、(みほやさんのような) ガラス工場とのコラボレーションもあるでしょう。こうしたことはいくつか散見されますが、ガラス作家さんとのコラボレーションはほとんど見ることがなかったといっていいでしょう。
ガラス作家さんとデザイナーのコラボレーション
それはどのようなものなのでしょうか?
私は金物屋とよくコラボレーションをしてものをつくります。木工屋さんともそうです。彼らにはスキルと知識があり、ときにはデザインにおいて重要なことを
教えてもらうこともあります。ガラス作家さんとは。。。実は私もよくわかっていません。 :)
ただ、建築空間や商業空間において必要なガラスは、必ずしもアートだけではないでしょう。仮にアートではなかったとしても空間の質をつくっていくスキル、ガラスによってそれがなされるとき、ガラス作家とコラボレーションする必要はあるような気がしますし、可能性は感じています。
いかなるコラボレーションがあるか想像してみます。デザイナーがリードしていく場合、あるいは建築家がコンセプトだけをあたえてガラス作家につくってもらう場合もあるでしょう。つまり、ほとんど連名で名前をだすようなコラボレーション、あるいはデザイナーがデザイン、製作がガラス作家という形もあるでしょう。知人の設計事務所である アトリエオイさんはガラス作家とのコラボレーションによって、さまざまなプロダクトの実験をしていました。最終的に化粧品の香水瓶になるのですが、その過程はガラス作家との試行錯誤によるもののようです。
今回のこの展示の一番の目的は、上記のようにガラス作家とデザイナーがいかなるコラボレーションが可能かというものをみていただく展示となります。すくなくとも私は一度も経験がありませんし、どのようなものが生まれてくるか検討もつきませんので大変興味深いです。ですので、今回の展示に関してはデザイナーの方にデザインはリードしていただき作家さんのスキルや感性を引き出してもらうということになるのかなとおもいます。(すくなくとも私の理解としては)作家さんの作品も同時に展示されますので、その二つの作品から私たちは多くのことを学べ、可能性を感じるようなそんな展示会になればいいのではないかなと思っています。
そして、皆様にはぜひそのガラス作家とのコラボレーターのデザイナーとして参加していただけないかと思っています。
テーマ:
コラボレーションのテーマですが、
「AKARI 」 とさせていただきました。そして必ずしも照明でなくてもいいのかなと思っています。もちろん照明でもかまいません。もちろん。ガラスの特製を表現しうる光の透過性や、LEDによってより多くの表現がガラスとAKARIの間にはあるのではないかと思っています。
方法:
9人の作家と9人のデザイナーがチームをつくります。つまり9チームでの展示となります。つきましては下記にガラス作家さんより自己紹介、作品が掲載されておりますので、自分がコラボレーションしたいとおもわれる方を選んでいただきます。そして下記のスケジュールにそって製作にはいります。2個製作しまして、デザイナーと作家がひとつずつ保管します。展示はそのうちの一つを展示します。デザインフィーはありませんが、せいいっぱいの告知はさせていただきます。カメラマンによる写真、そしてひとつ作品が報酬となります。
展示方法:
暫定的ではありますが、展示台はおおよそ60*60CMの台の上に展示することとします。
展示デザインはMUTEさん。グラフィックもMUTEさんとなります。
以上、ご協力いただければ幸いです。
芦沢啓治
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